マンガの役割って?
2022/02/12
「ゴールデンカムイ」を読んで
マンガ好きの私ですが、「ゴールデンカムイ」を読み始めた時、ふと「マンガの役割」について考えました。
マンガは動画ではないので、1コマ目と隣の2コマ目で絵が変化していても、その間に何があったか想像がつくように描かれていることが多いですよね。
例えば柔道の場面で、技を掛けるコマの次にズデンと床に落ちた絵があると、ああ、投げ飛ばしたんだな、と理解できる。
想像力を駆使するように描くのが、マンガだと思っていましたが、このマンガはそういう省略はあまりせず、事細かにシーンを書いています。
また凄惨な場面も丁寧に、しっかりと描いています。
例えば、手負いのクマに襲われた人間の死体、内臓を食われてポッカリお腹に穴が開いている絵とか。
凄惨なというか、むごい場面を描きながら、厳しい自然を生きるアイヌの方々の生活を紹介しています。
そこに、人間の欲の深さ・浅ましさも加わって、物語を複雑に奥行きのあるものになっています。
とても面白い‼(写真は第2巻)
マンガの役割も日々変化しているのかもしれませんね。