効率を追い求めても幸せにはなれない
2021/03/19
「モモ」の話から
書店の前を通りかかったとき、店頭に「モモ」の本があるのに気が付きました。
コロナ禍で話題になっているということですが、私にも懐かしい思い出があります。
カウンセリングの勉強を始めた頃に勧められて読みました。
児童文学に位置付けられていますが、大人にも読んでほしい本です。
主人公のモモは子供ですが、相手が大人でも子供でもどんな人の話にも耳を傾けます。どんな場所ででも。いつでも。
モモは相手に希望を与えるように話を聞いてくれるのです。
読んだときに、私はモモはカウンセラーだと思いました。
カウンセラーは年齢・性別は関係ありません。
そして、効率を追い求め時間ばかりを気にして、心の豊かさを失ってしまった人間を批判しています。
効率を追い求めても、幸せにはなれないでしょう。
幸福感はそれぞれの人の心の中にあるもので、みんな違うからだと思います。
コロナ禍の今、ミヒャエル・エンデのモモが見直されていることに、価値観の変化がいろんなところに浸透してきたな、と感じています。
読みやすいですから、一度手に取ってみてください。