人物に厚みというか奥行きが感じられる
2021/02/19
絵に立体感がある
前にも書きましたが、マンガは2通りあると思っています。
一つは読者の心の中に作者の世界観が入り込もうとするもの
もう一つは作者の世界観に読者の心を引き付けようとするもの。
「トンガリ帽子のアトリエ」は後者だと思います。(写真は第4巻)
マンガなのでインクで描き分けるだけですが、絵に立体感があります。
明暗をはっきりさせているだけのなのでしょうが、そこに空間が広がっているようで、ひとコマひとコマに厚みというか奥行きが感じられるんです。
イラストレーター出身の作者ならではということでしょうか。
「魔法」という不思議な世界を描いているのに、登場人物は結構リアルで、「こんな人いるよなぁ」と思わせてくれるところも面白い。
主人公が自分の問題や試練に向き合い、乗り越えていこうとするマンガは多いですが、登場人物それぞれが問題を抱えているというのも、ストーリーに奥行きを作っているのかも。