忘れていた遠い記憶
2020/01/27
マイナス感情の記憶はトラウマになる
「目の注射が辛くて」とおっしゃるお客様をERTでみてみました。
いろいろな施術をしていく中で、時間軸にも乱れが見つかりました。「60年くらい前の9月ごろ、何かありませんでしたか、記憶をたどってみてください」と聞いたところ、考え込んでいらっしゃいましたが、ようやく思い出されたようでした。無理もありません、なにしろ、60年前ですから。
「伊勢湾台風の頃、私たち一家は借家にすんでいた。今から思えば掘っ立て小屋みたいな家だったけど、家族5人文字通り仲よく肩を寄せ合って住んでいた。台風がひどくなって大家さんの家に避難させてもらった。その部屋は広くきれいで、台風の怖さなんて少しも感じなかった。よその家で居心地悪く、自分の家との違いに、なんだか悲しくて、自分でもどうにもできない怒りもあった気もする」
こんな風におっしゃっていました。忘れていた遠い悲しい記憶。これもトラウマでしょう。もちろん、ちゃんと施術しましたよ。
後日、「目の定期検診で、落ち着いているようなので様子をみましょう」といわれたという、喜びあふれたメッセージが届きました。