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2020/05/24

読み返すたびに新しい発見がある

青山玄蕃の生き方について書いていたら、また読んでみたくなって読み始めました。

冒頭に青山玄蕃の詮議をやり直している場面があります。出席者は寺社奉行と勘定奉行・町奉行の三者です。最初に読んだときは物語の筋を追うのに一生懸命だったのですが、読み返してみて、なぜこの場面が必要だったかというところに気が付きました。プロローグとして、青山玄蕃が置かれている状況説明をしているのだなと思いました。また、町奉行は青山玄蕃の気持ちを、少しは理解していたのかもしれないということも。

 

一度読んだものでも何度も読み返すと、また違う発見があるんだよと教えてくれたのは、カウンセリングに通って下さっている方です。その方の読んでいるのは小説ではありませんが、仕事の合間に何度も読み返しているとおっしゃっていました。最初に読んでわかっているつもりでも、忘れてしまったこともあるんだよ、と。読み返すことで新しい発見があるんですと笑っておられました。

 

一度読みだすと、面白くて手放せなくて仕事になりませんから、仕事場には持ち込まないことにしています。なので、なかなか進みませんが、今度は青山玄蕃の言動に注意して読んでみたいと思っています。